映画日記blog

見た映画その他についての日記です

2010-01-01から1年間の記事一覧

「ヒックとドラゴン」

バイキングとドラゴンの両方の弱い者同士からつながっていく展開が日本人向けという気がする。 ヒックと父親との対立に母親が絡まないのは珍しい。というか、ヒック自身の女性的な部分が立ち上がってくるドラマという捕らえ方もできるかもしれない。 ドラゴ…

「ヤギと男と男と壁と」

アメリカに本当にあったとかいう超能力部隊の変さ加減、可笑しさ、というのは話で聞いているとそれだけで可笑しいのだけれど、いざ映画にするとツッコミがないとあまり生きないみたい。イアン・マクレガーに「ジェダイ?」と言わせるあたりの楽屋オチはおも…

「ちょんまげぷりん」

シングルマザーとその子供のところにタイムスリップした江戸時代の旗本が転がり込んできて、時代の違いからくるとんちんかんなやりとりと、サムライの男権主義に反発するのとと男らしさに魅かれるのと、子供を厳しくしつけるようになるのと、一通り揃ったド…

「Nursery University」

ニューヨーク版お受験戦争のドキュメンタリー。親の経済状態他の社会的地位がもろに子供の篩い分けに直結するわけで、教育というのが本来誰でも享受できるものではなく、とんでもない贅沢品になりつつあるみたい。保育園あたりが私立なので、結構こっちの目…

「トイレット」

もともとこの監督のタッチ、アクセントがフラットなのだけれど、俳優がほとんど外国人となるとアンサンブルがとれないでバラけた感じになって、眠いのなんの。 三本目とあって、こちらの感覚が狎れてきたせいもあるだろう。 (☆☆★★★) 本ホームページ トイレ…

「OUTRAGE」

ゲイの政治家がそれを隠すためにことさらにゲイ攻撃に走る姿を追ったドキュメンタリー。それにしても、アメリカの原理主義的キリスト教がゲイの悪魔視するっていうのはどうも理解を絶する。夫がカミングアウトしている時の、隣にいる妻のなんともいえない表…

「プロジェクトBB」

赤ちゃんコメディをジャッキー・チェン式のアクション・コメディとつき混ぜている。赤ちゃんの扱いがいかにも香港映画的に乱暴で、高いところから落ちるというのは吹き替えだろうと自分に言い聞かせながら見ていたが、冷凍庫に長いこと入れて心臓が止まって…

「カラフル」

明らかに「素晴らしき哉、人生!」を思わせる話だが、すでに主人公が死んでしまっているのと、キリスト教文化圏ではない日本で「天使」を出すわけにもいかないというのが、アレンジのしどころ。案内役の子供(に見える)の髪の毛の逆立ち方が天使風なのだが、…

「グリズリー」

「JAWS ジョーズ」のもろパクリで有名な映画なのだが、パクリっていうのは商売とすると効率がいいらしく、IMDBによると製作費の50倍稼いだとある。特に日本で当たったとも。監督のウィリアム・ガードラーの作品(?)として語られるのが普通だが、この手の映…

「小さな命が呼ぶとき」

ポンプ病という難病を抱えた親が子供を救うため新薬を開発するという感動的な物語で、「ロレンツォのオイル」といった似た先行作品もあったが、ここで入念に描きこまれているのは、新薬を開発するのには多額の資金を集めなくてはならず、そのためにはいかに…

「キャタピラー」

オープニング、いきなり中国に出征した夫が中国娘を犯して殺す場面が来て、四肢を失ったからといって、単純に被害者とばかりいえないことを予告する。案の定、もともと妻を日常的に虐待していたことがわかってくるわけだが、支配被支配・暴力被暴力の関係が…

2010年8月に読んだ本

prisoner's books2010年08月アイテム数:11 レボリューショナリー・ロード―燃え尽きるまで (ハヤカワ文庫NV)リチャード イエーツ読了日:08月09日不毛地帯 第5巻 (新潮文庫 や 5-44)山崎 豊子読了日:08月12日動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか福岡 伸一読…

「拳銃の報酬」

素晴らしくニュアンス豊かな白黒撮影、ムダに凝らずにいつのまにか引き込んでしまう冴えわたるカッティング、ジャズのぞくぞくするような使い方など、映画的な快感横溢。白井佳夫は「こういう映画は確実に映画ファンを増やしますからね」と監督のロバート・…

「エアベンダー」

シャマラン調のどんでん返しが引っ込んだのはいいけれど、続編を作ろうという下心丸見え。 火と水をCGで表現しようというのは、技術をアピールしたかったのか知らないが、まあ無理矢理で、プラスチック製の火と水みたい。 (☆☆★★★) 本ホームページ エアベン…

「踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!」

刑事が余命いくばくもないと勘違いして、命知らずになるのは、「天国に行けないパパ」のセントラル・アイデアそのまんま(脚本の君塚良一が著書「脚本通りにはいかない!」でこの映画を分析している)。もっとも、青島はもともと命知らずみたいなところがある…

「トイ・ストーリー3」

エンド・タイトルにdirectors of photographyとしてJeremy Lasky, Kim Whiteの名前がクレジットされているのだが、CGでは本物の光を記録するということはないわけで、どういう作業をしたのかわからないのだが、ともかく光の表現がすごく発達したのに驚く。 …

「ザ・ロード」

モノクロに近い荒廃した街をえんえんと歩いていく暗鬱な画面はタルコフスキーの「ストーカー」を思わせて、文学的なムードとともに映像美の完成度は高いが、どうも気取った感じも強くて、人肉食に走る凄惨な感じが出ていない。 原作はどうなのか、気になって…

「インセプション」

予告編でしきりと「アイデア」という言葉が強調されていたので、産業スパイが狙う新製品のアイデアか何かかと思ったら、これはプラトン哲学でいう「イデア」のことと考えた方がいいのではないか。エレン・ペイジの役名がアリアドネだったりするものね。 魂の…

「必死剣鳥刺し」

出だしで豊川悦司が殿様の側室を刺し殺す場面から、これまでの藤沢周平作品の映画化では強く出ていなかった凄惨さが印象づけられ、クライマックスの長い立ち回りも、「乱心」呼ばわりされるのは単なるレッテル貼りではなく、本当に物狂いがかってきている。 …

「プレデターズ」

見終わると同時にほとんど忘れてしまった。 エイドリアン・ブロディはマッチョに肉体改造しているけれど、ヒーローともアンチヒーローともつかず。 (☆☆★★★) 本ホームページ プレデターズ - goo 映画

「ソルト」

アンジー姐さんがあんまり強いので、あれよあれよという間に見せてしまう。ちょっと「24」とかの最近のアメリカ製テレビシリーズのどんでん返しの連続のプロットに、スクリーン用にパワーアップしたアクションをブレンドしたみたいな作り。 大統領の存在が軽…

「ジェニファーズ・ボディ」

古式豊かな吸血鬼ものだと、男が美女の血を吸うのがセックスの代償行為として描かれたもので、それをひねって美しい女吸血鬼がやはり美女の血を吸うレズビアンの図にした「血とバラ」というのもあった。今回は思い切りセクシーで派手な女の子と、まるで地味…

「レポゼッション・メン」

暑いと、どうも混んでいそうな映画は敬遠してしまっていて、前だったら気軽に見られて楽しめる映画っていうのが結構あったのだけれど、今はどれも一本一本が一発勝負という感じ(料金も高いしね)、これもそれなりに力は入っていて(肩に力が入っているとい…

2010年7月に読んだ本

prisoner's books2010年07月アイテム数:15 時代劇のベートーヴェン -映画を見ればわかること3-川本三郎読了日:07月08日シベリア抑留―未完の悲劇 (岩波新書)栗原 俊雄読了日:07月08日ヒッチコックに進路を取れ山田 宏一,和田 誠読了日:07月08日バルトーク…

「宇宙ショーへようこそ」

出だしの山葵が栽培されている水も空気もきれいな村の情景の画がまことに魅力的で、宇宙に行ってからの描写がごたごた商業デザインで埋め尽くされたようなシネコン周辺みたいになって興ざめになる。 普段見慣れた情景から離れて、あまり体験したことのない世…

「ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」

酔っ払って記憶がすっとんで目が覚めたら、ホテルの部屋にトラと赤ん坊とニワトリがいて、仲間の一人が消えていました、という突拍子もない出だしが最高。 この「謎解き」を理に落ちてつまらなくしないように扱う語り口もうまい。 いいかげんなようできちん…

「ヴァレーリエと不思議な一週間」

精錬と土俗色が混交して、ストーリー性が希薄でイメージの連鎖と飛躍が命の、パラジャーノフをちょっと思わせたりする異色のチェコ映画。少女ものとして「闇のバイブル」のタイトルで DVDが出ているらしいけれど、これが原題。少女趣味が持ち味だが、少女の…

「コララインとボタンの魔女」

映像が作りこまれすぎていて、CGなんだか人形アニメなんだかよくわからなくなっている。ジャンル分けはどうでもいいとも言えるけれど、「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」の印象が強い分、他との差別化がすこし下がった気はする。 全体にストーリーの方向…

「天はすべて許し給う」

監督 ダグラス・サーク。日本劇場未公開。これは1955年の製作だが、アメリカの郊外の取り澄まして保守的な生活環境の描写は今でも通じるところがあるだろう。中産階級の未亡人ジェーン・ワイマンと庭師ロック・ハドスン青年の身分違いをてこにしたメロドラマ…

屋外映画会 in 恵比寿

これから夏休み期間にかけて、恵比寿ガーデンプレイスにて無料上映会が開催されるそうです。無料ですが、座席券が必要です。 詳しくは、スターライトシネマ 2010:恵比寿ガーデンプレイスをどうぞ。 本ホームページ