2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧
原題 Little Caesar 1931年作品 主演・エドワード・G・ロビンソン 監督・マーヴィン・ルロイ。 翌年の「暗黒街の顔役」同様、冒頭にわざわざ悪は滅びると訴える字幕がついている。当時はギャング映画を作るにもそういうエクスキューズが必要だったのはわかる…
正直、テレビで見られた以上の情報というのはあまりないし、問題の捉え方も目新しさはない。 上映されること自体に意義があるという性格の映画だろうが、場内、私を含めて観客が四人というのには、なんかがっくりきた。 本ホームページ めぐみ-引き裂かれた…
キンゼイ・レポートの名前は聞いたことがあったが、その作成者のアルフレッド・キンゼイ博士がこういう人だとは思わなかった。 聖職者の父親の影響と反発もあってか、性生活についての研究ぶりが興味本位でなくてやたらと学究的にマジメなのがユーモラスであ…
盲目、とか妻を手籠めにされた復讐、といった要素から、旧大映の「座頭市物語」とか「薄桜記」みたいな暗く陰鬱な雰囲気の作品になるかとちょっと思ったら全然違ってました。やはりキムタク主演となるとそれなりに一種の華やかさが底にあるのですね。盲目に…
ヒッチコックの「バルカン超特急」と、マイク水野(水野晴郎)の「シベリア超特急2」という豪華(?!)二本立て、しかも水野先生の解説つき! 本ホームページ
映画は冒頭から日本の陸軍と海軍との連携の悪さと、それを統括するはずの大本営のエゴイズムを正確に描き出す。さらに本来なら生き延びて改めて戦い直す方が正しいはずなのに、やたらと簡単に自決したり逃げようとする(実は他の隊と合流しようとするだけな…
日本劇場未公開 Thieves Highway 1949年、ジュールス・ダッシン監督、リチャード・コンテ 、ヴァレンティナ・コルテーゼ 、リー・J.コッブ主演。 生き馬の目を抜く観の長距離トラック運転手の世界を描く。 リチャード・コンテの主人公は、リンゴを買い付けて…
怪獣映画みたいです。 本ホームページ
主演・吉井怜 脚本・夢野史郎 監督・佐藤寿保。 谷崎潤一郎の原作を現代化して映画化。来年初めにもまた新しい映画化(瀬々敬久監督)が公開されるらしい。 舞台は「潜水艦」の中と称する窓のない一室、登場人物はほとんど二人だけ、セリフはかなり観念的と…
阪神大震災で被災してからプロゴルファーを目指してプロテストに合格した男の実話。 冒頭、突然通りかかったゴルフ場の従業員にいきなり土下差して「ありがとう」というあたり、赤井英和のデビューの「どついたるねん」のまわりが見えない傍迷惑男に通じるの…
1949年、フランク・シナトラ、ジーン・ケリー主演、バズビー・バークレー監督、アーサー・フリード製作。 映画は劇場未公開に終わったが、主題歌は大リーグの試合に必ずかかるものでお馴染みもいいとこ。 今更だけれど、「私をスキーに連れてって」のタイト…
1959年製作の大蔵貢製作・原案による新東宝映画。 「明治天皇と日露大戦争」の大ヒットに味をしめたアラカン嵐寛寿郎の明治天皇による姉妹編、というより焼き直しで、水師営の会見の場面など、デジャ・ヴを覚えるくらいそのまんま。 徹底して大衆受けした講…
1966年製作(日本公開1971年)、マリオ・パーヴァ監督、イタリア映画。 影と原色を強調した画面作りは魅力があるが、ショックシーンが今見ると弱くて間延びして見えるし、ヒロインと幽霊との因果関係が読めているのにラストまでひっぱってオチにしようとして…
被験者を自ら兼ねる監督は、もとの血液検査その他の数値がほぼ完璧なのだが、それまでどういう生活をしていたのかの方が知りたくなった。 価格の安いファスト・フードに手を出さないでいられるくらいの経済的に恵まれている境遇にあるってことではないのか。…
スタンリー・トゥッチ(アメリカ版「Shall We Dance」で竹中直人にあたる役やってた人ね)の「君は頑張ってなどいない。愚痴を並べているだけだ」という厳しいセリフに納得。人にこき使われたり、忙しくて時間がないっていうのは、それ自体は「仕事」じゃな…
元校長の老人が、虐待されている幼稚園児くらいの女の子を連れて旅に出る話。 基本的にいい映画だとは思うのだが、細かく見ていくとけっこうアラは見える。 たとえば、隣室で虐待が行われているのを感じたとして、いきなりさらってあてもなく旅に出るか? そ…
公開当時、佐藤忠男がそれこそ砕け散れといわんばかりの酷評を浴びせたので、逆にどんなヒドいものかと期待したら、今の目で見るとエログロナンセンスのうち、エロとグロはどうってことないし、「徳川いれずみ師・責め地獄」ほどナンセンスが楽しめるわけで…
1982年、原作・脚本・監督 橋本忍。 「シベリア超特急」「北京原人」と並ぶトンデモ映画ないし底抜け超大作としてやたら面白おかしく語られた映画。東宝50周年記念作品でもある。 どれほどのものかなと思って見ると、初めのうちやたらえんえんと続くジョギン…
差別され迫害される主人公は同情を誘うが、見ている側は差別し迫害する側であることの方が多い。ひねくれた見方か知らないが、この手の泣けるといわれる映画を見る時は、あまり気持ちよく泣いてないで、そのことをできるだけ忘れないようにして見ようと心が…
手近にあるヴィトゲンシュタインの「論理哲学論考」をめくったら、映画にも出てきたバートランド・ラッセルの「序文」が、「序文」にもかかわらず後半に収められている。 映画だと「序文のおかげで売れたんだ」なんて言われているのが、なんだかおかしい。 …
李王朝末期の朝鮮に実在した賤民出身の放浪の天才画家チャン・スンオプの半生を描く。 ごひいきチェ・ミンシクの演技はいつもほどオクターブを高くせず、監督(これでカンヌで監督賞を得た巨匠イム・グォンテク)の体質のせいかいつも酒と女をそばに置いてい…
このシリーズ、ゲーム感覚で人を痛めつけるヒドい残虐場面が売りには違いないのだが、変なところで倫理的だったりする。ここでは聖書でいう「復讐するは我にあり」、つまり人が人に復讐してはいけない、我(神)に任せろ、というモチーフがほの見え、犯人の…
ライトvsエルのチェスのように何手も先を読んでの丁々発止の知恵比べぶりは、よくこれだけ考えたと思わせる一方で、できすぎじゃないか、とかそんなにうまくいくのかい、ともしばしば首をひねらせながらも、もともと荒唐無稽な話なのを盾に、最後までそれほ…