映画日記blog

見た映画その他についての日記です

2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「スティング2」

劇場公開予定があったのだが、その前に上映していた「フラッシュダンス」が大ヒットしてロングランしたもので、押し出される格好で未公開になってしまった続編。 キャスティングはまったく一新していて、ポール・ニューマンの役がジャッキー・グリースンで、…

ポール・ニューマン逝去

ポール・ニューマンについて、気のきいた追悼文が書けるけではないので、「大アンケートによる 男優ベスト150 文藝春秋編 文春文庫ビジュアル版」で読んだ覚えのある佐藤慶の文章を記憶から引用してみます。原典があれば正確に引用できるのですが、処分した…

「ダークナイト」

すでに伝説となったような演技を見せるヒース・レジャーのジョーカーが、次々と警察や検察といった法と秩序の番人の先手をとって、秩序そのものを崩壊させて混乱=カオスに叩き込み、事実より情報と疑心暗鬼の方に踊らされる群集心理を煽る、その手口の巧妙で…

「牛泥棒」

牛泥棒と疑われた三人組を町の人間が証拠もなしに集団ヒステリーからよってたかってリンチにかけて吊るしてしまった直後に、泥棒は別にいて捕まったのがわかるという、最近だったらイラク戦争勃発を彷彿とさせる何やら肌に粟を感じさせる話。クリント・イー…

「恋愛睡眠のすすめ」

監督は「エターナル・サンシャイン」他、アメリカでの活動が目立っていたミシェル・ゴンドリーなのだが、オープニングでフランスのゴーモン社のロゴが出てきて、舞台はパリで出演者もフランス系の方が多いので、あれと思ったらフランス出身なのね。そのせい…

「おろち」

原作は読んでいたので、あのラストのままだと実写でこのキャスティングだと明らかにおかしなことになる、どうするのだろうと思っていたらそのままなので驚いた。強引な。 洋館のセットの作り物っぽさとキッチェ感は狙いだろうけれど、いきなり見せられるとち…

「闇の子供たち」

ラストで唐突に江口洋介扮する新聞記者の「隠された過去」が暗示的に浮かび上がってくるのだけれど、それまでの行動や性格づけにこれといった対応する伏線がないのでひどく唐突な印象を受ける。意外性でまとめる話ではないと思うのだが。 普通の新聞記者なら…

「トランスアメリカ」

性同一性障害で完全に女になる手術を控えたヒロイン(?)が、昔男として作ったまま知らないでいた成長した息子と再会してアメリカを一緒に旅するロードムービー。主演が女優なのか男優なのか知らないで見て、男がやっていたらすごいと思ったが、さすがに女優(…

「スター!」

大ヒット作「サウンド・オブ・ミュージック」のジュリー・アンドリュース主演、ロバート・ワイズ監督のコンビを復活させての二匹目のドジョウを狙ったであろう映画なのだが、「サウンド…」が製作費800万ドルで初公開時の北米興収が7600万ドルなのに対して、…

「ジーザス・クライスト・スーパースター」

製作時、過激なユダヤ人団体がノーマン・ジュイソンJewisonというユダヤ人じゃないのにユダヤ人みたいな名前の監督に作らせるのは、ユダヤ人に対する悪意を覆い隠そうとする陰謀だと騒いだらしいけれど、実際のイスラエルにロケしていて、機関銃のほかどう見…

「フリックストーリー」

主演スターでアラン・ドロンくらい犯罪者の役をよくやり、しかもサマになる役者もあまりいないと思うが、それが警官の側にまわったあたりで、デカも犯罪者も大して違わないという作りであることがわかる。事実、ドロンの同僚の刑事は平気で容疑者を拷問する…

gooブログモニタープログラム【360°サウンドスピーカー】

2.1chスピーカーを人にあげてしまって、後釜をどうするか思案中なので申し込みます。

「天然コケッコー」

小学校・中学校合わせて生徒が6人しかいない田舎の学校が舞台なのだけれど、こざっぱりして美的にはちらっと出てくる東京の風景よりずっと精練された感じ。東京の風景はおよそ美的でなくて、田園風景の方がどうしたって「絵」になるせいも大きい。当然だけ…

ヴィスコンティ

1999年・RAI(イタリア放送協会)製作、カルロ・リッツァーニ演出。 「ベニスに死す」でタジオの母親役を演じたシルバーナ・マンガーノが、ヴィスコンティが14歳の時になくした自分の母親をイメージをあまりにあからさまに重ねてきたのにやや当惑したと語る。 …

「ハンコック」

嫌われ者のスーパーヒーロー、という着想が気に入って見に行ったのだが、本当に嫌われ者なのは途中までで、後半は別の話をつなげたみたいになってしまうのがちょっと困る。 原案が出てから映画になるまで十年かかったというが、ヒーローの「孤独」をどう克服…

ベネチア映画祭日本映画全滅について

どうでもいいことだが、ベネチア映画祭に出品されていた三本の日本映画が全部受賞を逸する。審査員長にヴィム・ヴェンダースの名前があったので、同じくヴェンダースが審査員長をつとめて今村昌平監督の「黒い雨」が本命と言われながらやはり受賞を逸した198…

よみがえる巨匠の製作現場~野上照代が記録した19本の黒澤映画

それはもう細かく各カットの情報を書き込んだ台本の実物を見せてもらえたのが収穫。「蜘蛛巣城」で矢で三船が射られるシーンなど、見ていて気づかなかったが毎秒40コマの微妙なハイスピードが混ざっている。複数カメラで撮ったシーンのフィルムを並べてあみ…

シネマ堂本舗 黒澤明スペシャル2~没後10年黒澤明スペシャル2~

井川比佐志が「どですかでん」に出た当時、俳優座の舞台ワン・ステージのギャラが100円!というのでびっくり。「どですかでん」で30000円だったか、というのもいくら37年前とはいえ高いとは思えないけれど、それでもありがたかったという。今の吉本の若手みた…

「蜘蛛巣城」

以前、淀川長治が坂東玉三郎がマクベス夫人を演じた時、「発狂した時の手の洗い方が普通に手の汚れをとる時の洗い方で、洗ってもとれない血を洗おうとしている洗い方ではない」と指摘して、それを実際にやってのけた実例としてこの映画の山田五十鈴を挙げて…