2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧
中国の「梁山伯と祝英台」、韓国の「春香伝」、タイの「メー・ナーク」、そして日本の「忠臣蔵」といった国際映画祭の類には乗らないもっぱら国内の一般客向けの“ローカル・フィルム”がリメークを繰り返されるうちどう進歩を遂げるかを追う縦糸と、それらが…
アレンの回春映画というのか、昔の養女と関係するスキャンダルまでネタにして若い女から元気をもらおうとしているみたい。 スカーレット・ヨハンソンの女王さまぶりやオヤジ殺しぶりはさんざんゴシップ誌をにぎわせてきたが、水に濡れた姿の撮り方など、まあ…
prisoner's books2007年10月アイテム数:9 シネマ屋、ブラジルを行く―日系移民の郷愁とアイデンティティ (新潮選書)細川 周平10月07日もう牛を食べても安心か (文春新書)福岡 伸一10月09日プリオン説はほんとうか? (ブルーバックス)福岡 伸一10月09日サイフ…
1984年製作。 マイケル・パレは「ストリート・オブ・ファイヤー」だけでは一代のカッコマンぶりを見せていたけれど、他はもう感心するくらいしょーもない映画ばかり。これは中ではマシな方。 新作の一つが「ニンジャ・チアリーダース」ですからねえ。それで…
げっ、と思ったのは配給会社の方で「感動」しやすいように原語では言ってもいないことを言わせたり史実を曲げた内容にするようにしたりするよう要求が来るというくだり。配給会社の姿勢も非難されるべきだが、一方それだけ安直に「感動」したいバカが多いと…
実に150年前のパリで現代の大衆消費社会を生むきっかけとなったデパート「ボン・マルシェ」を築いたブシコー夫妻の経営戦略が、あまりに現代に通じているので驚かされます。展示スペースそのものを祝祭化し(それが万博にまでつながる)、わざと入り口を狭く…
原題は「蒼ざめた馬をみよ」Behold the Pale Horseなので、「日曜日には鼠を殺せ」というのはどういう意味だろう、と思って調べたら、以下のブログに出ていました。http://movie.tatsuru.com/archives/001120.html(以下引用します)Richard Braithwaite (15…
ラストの高い塔での一騎討ちを見ていて、戦う二人が肉親であること(を片方だけ知っていること)、片手を切り落とされているところ、など「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」みたいだな、と思った。「ジェダイの帰還」のラストみたいな荼毘のシーンもある(これ…
どんな隙間も見逃しません。 本ホームページ
神田神保町にて。ラーメン屋かと思ったら、案内所も兼ねてるのです。裏通りの古本屋が駐車場になっていたり、久しぶりに行ったらずいぶん様変わりしていました。 本ホームページ
単一の工業製品としては史上最も大量に生産された「製品」である自動小銃、カラシニコフ。存命中の設計者カラシニコフのインタビューは収穫。トカレフが師匠にあたるとは知らなかった。設計に取り組んだ動機や、名高い耐久性と故障の少なさはどこから来てい…
ポピュラーな英国小説とその映画化を取り上げて、英国の階級意識が「マイ・フェア・レディ」のように「言葉」の内容よりむしろアクセントに現れているのを指摘しています。正直、こっちには英語のアクセントがどんなものなのかさっぱりわからなので、へーっ…
昔、蓮実重彦門下と目されていた著者が、名ざしこそしていないものの、はっきり批判を打ち出している一節が面白い。蓮実当人が自作年譜で自分の言説は左翼運動の影響を受けているのだが、あまり指摘されたことがないと書いていたが、ポストモダンと左翼の挫…
かつてない角度から黒澤作品の系譜に内在する論理を摘出して見せた書。もちろん橋本忍以外の誰にも成し得なかった業。世界にも例を見ない一流ライターを競争させての共同脚本作りの論理が何を生み、どこに無理を生じ、そして解体に至ったか、それ自体きっち…
全編、海の上の船が舞台で、登場人物もほとんど老人と若い娘だけ、セリフもほとんどないという抽象的な作り。釣り客を乗せるのと、船の腹に菩薩が描かれていて、その前で娘がブランコをこいでいるのに向って弓を射て、矢が当たった位置で運勢を決める、とい…
三百本以上のピンク映画と、一般映画「第七官界彷徨 尾崎翠を探して」「百合祭」を監督した女性監督の自叙伝。生い立ちとかはあまり描かれず、ひたすら監督になりたくて、しかし女性差別の壁にぶつかり悪戦苦闘しながら世界の女性映画人たち(男もいくらか含…
リュック・ベッソンが宣伝のつもりかしきりと引退宣言出してるそうだけど、いいかげん虚名じみてきたので丁度いいんじゃないの、とっとと引っ込んでくれと言いたくなる出来。 スジも通っていなければ、なんで実写と3D-CGとを合成したのかも狙いがよくわから…
放送禁止歌、といいながら、なんと、どの歌も禁止になったことなどない、いうとんでもない話になる。誰も抗議などしていないし、誰が自主規制したのかすらわからない。なんだこりゃ、という他ない。あえて何があったのかというと「空気」というか、同調圧力…
「意外なラスト」を宣伝に使うの、いいかげんやめてくれないかなあ。見るジャマにしかならないのだけれど。 意外性がどうこういう以前に、たどり着くまでにあまり緊迫感がないから着地もびしっと決まらない。 パソコンでのチャットとか毒物のアトロピンのミ…
生命を化学反応の集積と捕らえる生命観は、どうかすると生物を機械的に解析するものかのように誤解されるが、筆者の研究家としての経歴と、分子生物学史上のあまり知られていない学者と業績(縁の下の力持ちをunsung singerと言うのを知る)と科学的解説。筆…
ピーター・セラーズが日本の皇太子プリンス・キョウト(!)を含む六役を演じ分けるのが眼目。妙な作法でハラキリするし、一方でヒットラー役もやっているのだから、日本劇場未公開になったのもムリはない。第二次大戦中のパリの娼館が主に舞台で、さまざまな…
「安心か」といったら、ちっとも安心ではない。狂牛病が感染して発症するメカニズムがまるで解き明かされていないのだから。ごく限られた範囲の経験則から検査のマニュアルとをとりあえず決めているに過ぎない。牛肉輸入に関する決着の仕方がおよそ科学的知…
サタジット・レイ監督が「大河のうた」と「大樹のうた」の間に作った、第四作目。なんでも「大河のうた」が主人公オプーが母親を一人で死なせるのが非難されて興行的に失敗したので、いったん題名通り歌と踊りも入れた一般向けの作品として作られたものかし…
サタジット・レイ監督によるテレビ作品。英語題名はdeliverance。 カースト制をバックにした悲劇だが、大上段にふりかぶった作りではなく、なんでもないようだった体調不良とか一人娘のためにと無理したりとか、片付けなくてはいけない木の質がやたらと硬か…
金と手間をかけてわざと昔のB・C級映画のチープな作りを再現する、というのを映画オタクの稚気ととるか金持ちの道楽ととるかで見方が分かれる気がする。私はどっちかというと後者。 「デス・プルーフ」よりお喋りが少なくて見せ場が多い分、楽しめたが。 今…
プリオン説でノーベル賞を獲ったスタンレー・プルシナーの人間性に疑義をはさんでいる。科学者といえども今は予算をぶんどってくる政治力・交渉力が要求されるのはご時世だけれど、ずいぶん強引でハッタリくさい自己宣伝家であることは確かみたい。仲間内で…
筆者がヒラリー・クリントンの事務所でアウトリーチ(政治的集団を取り込んでくる作業)にあたった体験記。アメリカが二大政党制といっても、それで政治家を見るのに保守か革新かといった二分法が通用するかというとまったくそうではなく、どんな人種・宗教…
プロレスラー「肉体」の真実ミスター高橋宝島社このアイテムの詳細を見る プロレスは全部アングル(筋書き)がある、と暴露してプロレスファンを怒らせ普通の人をそりゃそうでしょと思わせたミスター高橋が、今回はプロレスラーの肉体の「鍛え上げ方」の非合…
書名を見ると週刊誌的に大学病院の内部を告発する内容かと思うが、実質はその反対に近い。大学病院が一般の病院と違うのは、教育・研究という部門が治療部門とは別についていて、そのため未熟な若い医師のオン・ザ・ジョブ・トレーニングの場になっているこ…
上も下も金と色しか頭にない階層社会となったアメリカ(半日後の日本)のしょーもない実例のてんこもり。特に、スポーツ選手の腐敗ぶりの記述は痛快。「格差」の象徴みたいな世界なのだが、マスコミはちやほやしかしないものね。本ホームページ